梅の礎 -BAIKEI INFRASTRUCTURE-
伊藤沙弥香(M2),近藤祐衣(M2)
烏梅産業の風景から始まった月ヶ瀬梅渓は、渓谷と梅の美しい風景が人々を魅了している。生業が衰退した現在は「梅はまちのシンボル」という住民の共通認識により保全されているが、観光業の縮少や老木の増加など梅渓の継承に課題がある。 うつろいながら続いてきた人と梅の関わりを受け、新たな手入れを支えるインフラ「梅の礎」を提案する。地形を活かした実の収穫、オーナー制度、梅の更新システムにより、梅渓に新しい体験や眺望を生み出す。礎は農を営むまちの風景から抽出された素材から構成され、人々が手入れを継続していく契機となることで、梅渓はまちの大きな庭へと育っていく。 梅渓が愛され、人と共に生き続ける未来を考えた。
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