奈良女子大学のDNA
奈良女子大学のランドスケープ教育を語るには折下吉延の存在を避けて通ることはできません。折下は1912年(明治45年)に開学当初の奈良女子高等師範学校(奈良女子大学の前身)講師となり、園芸学を担当していました。
奈良女子大学を離れると、国家プロジェクトである明治神宮内苑の森整備に従事することとなります。また、表参道ケヤキ並木や神宮外苑イチョウ並木などを次々生み出していきました。その後も関東大震災後の東京の隅田公園・浜町公園・錦糸公園、横浜の山下公園などの大公園の新設、52の小公園の整備を推進した日本の公園行政を牽引した偉大な人物でありました。
近年、ランドスケープ教育分野はその重要性が広く認識され、多くの大学において研究室が増設傾向にあるなか、1世紀以上も前からその重要性を理解し、着実にその基盤強化を実践してきた奈良女子大学には、折下由来のDNAが脈々と流れていると言えましょう。
根本研究室(景観デザイン学研究室)の目指すもの
私どもは、ランドスケープを機軸とした「豊かな暮らし」への提案を、より実践的なプロジェクトを通じて展開していくことを目指しています。
美学としてのランドスケープデザインを越え、あらゆるスケールでの生態系の保護と回復に資すると共に、自然とコミュニティを健全な状態でつなぎとめ、サスティナビリティとレジリエンスを備えた豊かな社会基盤の創造に資することのできる多彩な知識を有し、バランス感覚に優れた人材を輩出していきたいと考えています。
そのためにも、根本研究室の具体的研究活動自体が学生による生活デザインそのものであり、学生主体の企画によって運営されています。加えて、各自が取り組む研究テーマもまた学生自らが考え、発見・行動していくことを基本としています。
何より大切なのは、ランドスケープデザインを心から楽しむという姿勢です。
professor / students
根本 哲夫 TETSUO NEMOTO
1968年 福島県出身
1989年~1993年 千葉大学 園芸学部 造園学科
1993年~1995年 千葉大学大学院 園芸学研究科
1995年~2018年 株式会社日建設計 ランドスケープ設計部
2018年~ 現在 国立大学法人 奈良女子大学 教授
2020年~ 現在 N2 LANDSCAPE 株式会社 デザインパートナー
professor / students
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