新・百段苑 -土取場跡地における農業再生モデルの提案-  

近藤祐衣(M2)

関西空港の造成に伴った淡路島の土取場跡地は、現在ソーラーパネルによって暫定利用されるものの、その持続性には課題がある。そこで、土地を再活用し伝統農法を継承する研修農場を計画した。新規就農者の育成を目的とし、畜産と二毛作を学ぶ。研修には地域のシルバー人材や漁師が指導者として参加し、修了後は研修生が耕作放棄地を引き継ぐことで、農村景観の維持につながる。設計においては、すり鉢状の地形を活かし、ため池と一体化した拠点を配置。さらに、水位の変化を体感できる滞在空間や放牧地を設け、農業と漁業、そして風景のつながりを感じられる持続可能な場の創出を目指した。

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暖かい研究室で4年間学べて幸せでした泣